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2006年3月30日 (木)

昭和車のエンジンを考える

あぁ、今日もこんな深夜に更新です。
どうも最近疲れているようで、目がチカチカします。
体は正直ですね~。

 

決して年のせいじゃないぞー

\(*`∧´)/ ムッキー!!

 

でも最近、風邪の治りが遅いんだよね・・・
(^▽^;)

 

さて今晩は「昭和車のエンジンを考える」と言う事で語っていきたいと思います。

愛車61に搭載されている1G-GEUを解剖していきたいと思います。
Dsc00425_2 右の写真は61のエンジンルームです。
1Gエンジンの第一印象は「結構コンパクト」と言う事です。
バルブ角の関係でヘッドがコンパクトに出来ている為に小さく感じると思われます。
1G-GTや1G-GZ等になると補機類が多くなりますので、大分印象が違います。
 
この型は1G-Gでも最初期の高回転型青ヘッドタイプです。
後に中低速のトルクを改善した赤ヘッドになって行きます。
乗った印象は、確かに初期1G-Gらしく中高回転型のエンジンです。
その代わり低速は明らかにトルクが無いです。
車重が1260(実測)しかないので、軽さがその分をカバーしているという印象です。
 
ここで1Gシリーズを私的にインプレしてみたいと思います。

「1G-GEU(青ヘッド)」
まさに高回転型NAです。
回して走らなければ、旨みはありません。
実走行では確実に4000以上に釘付けしてやる必要があります。
パワーはありませんが、6気筒ツインカムNAをガンガン回して走る楽しさが存分に味わえます。
2リッター版、AE86みたいな物です。
非力でも回して楽しいツインカム+FRと言う古典的な楽しさですね。
ノーマルで速さを求めるのは野暮ってもんです。

「1G-GZ(170馬力仕様)」
これは私の親父が乗っているGX81に搭載されています。(後日紹介いたします)
ATのみの設定でした。
このスーパーチャージャーエンジンは結構速いです。
ネット170馬力トルク23.0キロと数字的にはたいした事はないですが、乗ってみると非常にトルクが厚く、数字以上に車速の乗りが良いです。
1.5トンの車体をグイグイ引っ張って、メーター表示限界まで難なく出ます。
さすがスーパーチャージャー、出足のラグが少なくて乗りやすいですね。
難点はやはりスーパーチャージャーの欠点でもある高回転のシブさです。
ちなみにレッドは6500回転からです。
私が1Gで載せ換えるなら、最有力候補ですね~。

「1G-GT」
試乗した車はGX81(210馬力モデル)のマニュアル車です。
チューニング内容がフロントパイプ交換+ストレートマフラー、エアクリーナーその他の仕様でした。
この車は問題児で、チューニングが裏目に出ている車でした。
なにせ低回転がトルク不足で走らない!
1Gエンジンの弱点モロ出しです。
かえってノーマルの吸排気の方が、低中速を多様する街中では速いと思います。
当然過給が本領発揮する回転まで来れば結構速いですがそこまでが遅すぎます。
そこに増加したGX81の車重がさらに輪をかけてます。
前に185馬力仕様のノーマルに乗ったことがありますが、もっと素直な加速してました。
私もレース車両で長年ターボ車に乗ってきましたので色々研究してますが、いわゆるデチューンになってしまってます。
この辺がターボチューンの難しい所で、むやみやたらな改造は性能アップにはつながらない良い例です。
その代わり、きちんとノウハウも知っている方がチューニングすれば確実に1G最速なのは間違いありません!

 
以上です。
今まで色々な車に乗りましたが、1Gに共通して言えるのが「絶対的なトルク不足」です。
これをいかにフォローしていくか、と言う所にポイントがあると思います。
トルク優先でメニューを考えていかないと、結果ノーマルより遅いエンジンの出来上がりになると思います。
チューニングに関しては長くなりそうなので、また次の機会に考えて見たいと思います。

 

デビューの華々しさとは裏腹にさんざん酷評され、今や忘れ去られている1Gエンジン。
私は大好きです。
まぁ四の五の言わず、6気筒ツインカム24をガンガン回して楽しみましょう。

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コメント

元トヨタ 開発部さま>
コメントありがとうございます。私のコメントを修正しようとして、間違って削除してしまいました。大変失礼しました。m(_ _)m


この型は1G-Gでも最初期の高回転型青ヘッドタイプです。
後に中低速のトルクを改善した赤ヘッドになって行きます。

初めて聞きました

とコメントを頂いております。

GX71前期から後期に替わる時にタペットカバーの文字が青から赤に替わっておりまして、それに対して私は青、赤と呼び分けてます。その際にインテーク形状やら様々な改良が加えてあり、不評だった中・低速を改良されたと言う事だと理解しています。後期型のカタログにも「高速域の圧倒的な伸びの良さはそのままに、中・低速域での粘り強さをはかった」と説明してあります。またそれに伴いレッドゾーンの引き下げもおこなわれております。カタログ値ではありますしネットとグロスで違いがありますが、最高出力発生回転が200回転、最高トルク発生回転で1200回転も引き下げられています。NAでレッドゾーンの引き下げを行ったという事は、中・低速域の向上を狙った改良の結果ではないでしょうか。実際乗った感じも、高回転の吹け切り感は前期型の方が良い印象に感じます。ただ後期型に関しては中低速のトルクが向上した分、ピーキーさが無くなってフラットに感じるだけで、初期1Gの低速域で待たされた所の加速性能が向上した効果は十分に感じる事ができました。また後期1Gでも高回転は十分に元気です。実際どちらが速いのか等というのは状況や乗り手、コンディションによって相当差が出ると思いますので、比較するのは無意味に思います。元トヨタ開発部さまは1Gについて詳しくご理解されていると思いますので、1Gについて色々とご説明頂けると非常に嬉しく思います。

こんばんは.教習所ではローレル2800ディーゼルだったせいもあり,免許とりたてで乗っていたGX61はずいぶん非力な印象でしたが,あれは個体差ではなかったのですね.

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