昭和車的2輪遊戯計画(バージョンアップ 続編)
8月第二土曜日の今日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
とうとうお盆休み突入ですね~。
海に山に昭和車に、楽しんでますか~?
まだまだ暑い日が続きますので、熱中症には気をつけて、海に山に昭和車に目一杯楽しみましょう!
今日も「昭和車的2輪遊戯計画(バージョンアップ 続編)」という事で語ってみたいと思います。
エンジンを組んでから早6年。
ずっと同じだった仕様を、私の思いつきでバージョンアップする事になった愛犬ダックス。
前回はヨシムラサイクロンをアップしました。
抜群に乗りやすくなった事で気を良くして、更なるバージョンアップに手をつけようと企んでしまいました。
そして、イーグル改造資金を少しダックス改造資金へと回し、部品調達。
ずっと使ってみたかったコレを購入してしまいました。
またしてもヨシムラパーツ。
そう、購入した部品とは
ヨシムラTM-MJN24キャブレターです。
赤の結晶塗装とヨシムラエンブレムが勇ましい!
24パイフラットキャブのヨシムラチューニング版です。
普通のジェットニードルではなく、特殊なマルチプルジェットノズルを採用し、パワー、レスポンスともに素晴らしいともっぱらのウワサ。
コレ、前から気になって使ってみたかったんですよね~。
我が愛犬の仕様(88CC+ノーマルヘッド改)では少しオーバークオリティですが、今回は興味先行での購入です。
早速、装着、セッティングといきましょう!
このキットはモンキー用なので、そのままではキャブレターの向きがダックスには合わないのでアダプターを装着です。
6Vノーマルヘッド改、22パイポート仕様なんですがMJNはマニが25パイ。
本当なら段差をきちっと削ってからの装着が望ましいんですが、今回はとりあえずそのままポン付けしてみます。
後日改めて、ヘッドをIN、EXともに研磨、形状変更したいと思います。
何の問題も無く、ポン付け完了。
ちなみにエアクリーナーはK&Nです。
キャブの角度が若干付き過ぎな感じですが、とりあえずヨシとしときましょう。
PC20からみると、かなり戦闘的な見た目で、お買い物仕様のダックスにはカッコ良すぎます。
なにはともあれ、大枚はたいてしまったんで性能に期待です!
フューエルコックをひねりガソリンがキャブに回った事を確認して、キック。
わずか2回のキックでエンジン始動しちゃいました。
なんか凄く安定して回ってるぞエンジン!
出荷状態でこの安定ぶりは素晴らしい。
アイドリングを調整してエアスクリューも調整。
88CCで24パイキャブなので、アイドリング~低速は難しいかなとすこしビビってましたが、全くそんな事もなく、むしろPC20よりも安定しているくらいです。
すげ~、ヨシムラキャブ!
軽くブリッピングしてみると、これがまたパンチの効いたレスポンス!
おぉ~、パワフルだぞ~。
嬉しくなってヤル気も倍増なので、早速燃調セッティングに入ります。
出荷時のセットはPJ25番、MJ95番。
説明書によると、ヘッド交換された88CCでこれで十分セットが出るらしいです。
まずはプラグの焼けを判りやすくするために、プラグを8番から7番に落とします。
最初は低速、低負荷からのテスト。
なんかセッティングなんて要らないんじゃないかという位、トルクフルでシャープなフィーリング。
思ったよりもヘッドとMJN24の相性も悪くないみたいで、特にゴボつく事もなく割りとラフなアクセルでもついてきます。
シフトダウンでエンジンブレーキを掛けた時の感じからすると、気持ち濃くても良いのかなぁ~って感じです。
続いて中速域のテストに入ります。
全然問題なく、スムーズかつパワフルに走ります。
何よりもトルク感の良さに感動。
車速の乗りが前よりも早く、軽やかに回っていきます。
本当にセッティング要るのかな~コレ。
十分速いんだけど。
さぁ全開領域のテストです。
やはり24パイにサイズが上がっているだけに、高回転の頭打ち感が少なく各ギヤの守備範囲も広く取れますね。
それに最高速までの到達時間が早い。
明らかにPC20とは段違いの加速力です。
恐るべし、ヨシムラMJN24。
人気があるのが判ります。
ですが思いっきり全開にしている時の音からすると、少し薄いような印象があります。
ここでプラグの焼け色チェック。
なんと真っ白。
???
この仕様でこれ以上のジェットを要求してくる事に驚き。
何はともあれセッティング変更です。
PJ27.5番、MJ100番で試走。
パワー感、トルク感が少し増したぞ~。
でもまだプラグは真っ白。
嘘だろう?
半信半疑で更にMJを105番に変更。
おぉ~、最高速の伸び方が良くなったぞ~!
一応、手持ちで一番大きいMJ110もテストしてみます。
ほんのりと最高速近辺の伸びに重さを感じるようになったので、この辺あたりが安全かなぁ。
結局、PJ27.5番、MJ110番という恐ろしく大きいジェットで落着いてしまった。
当日は外気温32度。
寒くなってきたら、更に大きいMJになる事を考えると、色々な意味で88CCノーマルヘッド改の不思議に頭を捻ってしまいました。
ちなみにプラグの焼けは
くすぶりもありますが、やっぱりMJ110番がマージン取れてるかな。
これから気温が低くなってきたり、夜の外気温位だと良い感じになると思います。
まぁテストで最高速も真夏にぬわわをマークしているので、ヨシとしときます。
恐るべし、ヨシムラTM-MJN24。
これは買って損のない、名機です。
一通りテストして良い感じにセッティングが出たことだし、ノンビリ流して来ようかと出発。
2丁ロング化したギヤ比のおかげで、常用回転も低く巡航がラクチンです。
マフラー+キャブのお陰で、ふた回りは太くなったトルクと相まって物凄く乗りやすい。
いやぁ~ホント良いね~コレ。
88CCが活き活きと回ります。
基本コンセプトはお買い物街乗り仕様なので、十分に性能足ります。
あとはヘッドの段差を解消し、ヘッドを組みなおせば完成だな。
な~んて思いながら快調に走っていたら...、
「ブゥオ~ン、プスプス、ストン.....エンジン止まっちゃった」
嘘だろう?
セッティングでギンギンにエンジン回したから、どこか逝っちゃったかなぁ~?
爆発が途切れる感じで止まったから、点火コイルでも逝ったか??
なにはともあれ、家まで5㌔位はあるぞ~。
あぁ~参った、こりゃ久しぶりにピンチだ。
こんなバイク投げいけば、ピラニアの水槽に餌投げ込むみたいなもんだから、戻ってきたときに無事の保障は無いし。
あぁ~日ごろの行いか。
ん?まさか??いや、まさかね~と思いながらタンクキャップ開けると.....
「ガス欠じゃね~かよオイ!」
セッティングに一生懸命になりすぎて、給油して出てくるの忘れてました。
アホだ、ただのアホだ俺。
近くのガソリンスタンドまで2㌔くらいバイク押して給油。
何事も無かった様にエンジン始動。
「チューニングだメンテだと偉そうにいじり回す前に、ガソリン位入れとけや!」と自分の馬鹿さ加減に呆れ返って、今回のシメ。
結論
「ダックスはタンクが小さいから、ガス欠に気をつけよう!」
炎天下の中、ガス欠の原付をオッサンが汗を流しながら押すという素敵すぎる夏の思い出と共にバージョンアップ完結です。
今回は2回続けてダックス君の改造をアップしました。
バイクも昭和車は味があって楽しいですよ~。
夏の工作に皆さんもいかがですか?
次回更新もお楽しみに~ マタネッ(*^-゚)/~
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