命、燃え尽きるまで
先日8月9日に、我が父が亡くなりました。
2年半の闘病生活でした。
我が兄弟を育て、教え、導いてくれた、最愛の父の死。
言葉にならない悲しみです。
我が父は昭和一桁生まれの頑固で厳しい、強い親父でした。
自分で商売を起こし、兄弟4人を何不自由なく育ててくれました。
何も無いところからお袋と二人で商売を創め、ここまで来るのにどれほどの苦労があったかというのは、親父の背中を見て育った私たち兄弟は痛いほど判っています。
短気で、怒るとすぐに手が出る昭和のカミナリ親父そのものでした。
子供の頃は本当に怖くて、悪い事をするとすぐにブン殴られましたね。
それも今となっては、懐かしい思い出です。
亡くなる前の5ヶ月間の入院は壮絶を極めました。
治療、手術の繰り返しで、食べる事を奪われ、声も奪われ、歩く事さえもままならず、本当に辛い苦しい5ヶ月間だったと思います。
でも最後の最後亡くなるまで、病気に負けることなく闘い続けた親父は、やっぱり強い親父でした。
壮絶を極めた闘病でも一歩も引かずに闘い続けた親父。
我が家族の誇りです。
あの姿を見て、「俺はやっぱり親父にはかなわねぇな」と思いましたね。
最後は私が手を握りながら、静かに呼吸が止まりました。
享年80歳。
本当の男を生き抜いた、生涯だったと思います。
「あとはお前に任せるぞ」
親父は私にこの言葉を授けました。
この命、燃え尽きるまで、全力で全うます。
家を守り、家族を守り、親父に対して恥じる事のない人生を送らなければ、申し訳が立たない。
いつか私が親父と再会する時に、「ご苦労さん、良く勤めてくれたな」と言ってもらえる様に。
親父、今まで本当にありがとうございました。
親父から受け継いだものは、全力で守っていきます。
親父の子供として生まれた事を誇りに、生きていきます。
親父、本当にお疲れさまでした。
親父、今までありがとう。
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