昭和車的ボディ補強(リヤ編)
10月最終土曜日の今日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
先日発売された「高速有鉛デラックス」ご覧になられましたでしょうか?
北のGX61乗りの皆さんの記事が掲載されてましたね~。
いやぁ~内容も濃くて、見応えたっぷり。
やっぱり北のGX乗りの皆さんはレベルが物凄く高いですね~。
とにかく渋い!
拘りもハンパじゃなく、本当に素晴らしい。
この記事の事も含めて、オーナー暦12年のGX61論でも後日語ってみようかなと思います。
今日は「昭和車的ボディ補強(リヤ編)」という事で語ってみようと思います。
先回はフロントをトライアングル化した記事をアップしましたね。
予想以上のフロントの剛性アップに喜びながらも、こうなると余計気になるのがリヤの剛性不足。
やはりFRである以上、リヤの接地感やインフォメーションがしっかりしていないと、思い切ってコーナーでアクセル踏めません。
悩んでいても仕方ない。
こうなったらビシっとリヤまわりも剛性アップをしてやろうと思います。
GX61は先代のMX41系シャシーのキャリーオーバーのセミトレーリングアーム式です。
GX81以降は進化してダブルウィッシュボーン式になっていて、剛性感も上がってますね。
残念ながらGX81以降と比べると、GX61はリヤの剛性感がかなり弱い。
基本設計が古い事もあり、ノーマルではお話にならない。
段差を超えるたびに、リヤまわりがギシギシ。
直線を走っていても、リヤタイヤがどの様に路面を蹴っているか、フィーリングが弱くて判らない。
昭和のセダンという事を考えれば仕方ない事なのですが、やはりチューニングしている以上、よりしっかりとしたフィーリングに持っていきたい。
これって欲張りすぎなのかな?
まずはプランを考えましょう。
基本的にフロント同様、穴あけ禁止で組みたいと思います。
既存のボルト穴等を使い、いかに剛性を出せるかか勝負ですねぇ。
セミトレ車のトランクを開ければ判るのですが、ショック上部取り付け部のあたりは完全に空間になってます。
GX81(ダブルウィッシュボーン車)はCピラーの付け根、スピーカー脇辺りにアッパーが来るので、サスからの入力をボディがしっかりと受けれそう。
だとするとやはりこの空間部分を補強していくのが良いみたいですねぇ。
剛性を出すには、やはりショックとスプリングの応力を受けている部分に剛性部材を追加する事が基本。
まぁ難しく考えずに、いかに筋交いを入れれるかだと思うんです。
路面からの入力がスプリングとショックアブソーバーを伝ってボディに入る。
その時にいかにボディが歪まずにその応力を受けれるか、良く考えて組まなくちゃいけません。
専用品などあるわけもなく、流用、加工していかなくちゃ。
色々な車種をリサーチしながら、部品をそろえます。
こうなると現物合わせなので、やってみるしかない。
貧乏な私なので、1つ1つが勝負です(笑。
そして何とか組み上げたのがコレ↓
NOBオリジナルリヤクロスバーです。
あえて内装のカーペットは剥がさず、組み上げました。
クロスバーを掴んで思いっきり揺すってみてもビクともしません。
横だけでなく、斜めにクロスさせたことで、対角線での応力も受けてやろうという設計です。
写真でも判る様に、この部分は応力が掛かっているにも関わらず、完全な空間になってます。
やはりFRで動力をリヤで受けていますし、当然コーナーでは横方向のグリップも受けている。
この辺の剛性を上げる事で、リヤまわりのグリップ感やインフォメーションが良くなるとおもうんです。
早速、テスト走行してみましょう。
リヤクロスバーを入れて、わずか数十メートルで違いがはっきり判りましたよ。
とにかくリヤがパッツパツに張ってる感じ。
今まではボディが分厚いゴムブッシュの上に乗って走っているような、インフォメーションの無い曖昧な感じでした。
ところがクロスバーを入れてから、リヤタイヤが路面の極小さな段差を越えたことがはっきり判るくらいインフォメーションが伝わってきます。
路面の舗装が微妙に変わった事すらはっきりと判る位、リヤタイヤの状況が伝わってくる。
こりゃ凄い!
あとフル加速させても今までよりもしっかりと真っ直ぐ走っていく。
何も着けていない事に馴れて判らなかったけど、加速の時に若干だけどフラついていたんだなと思いましたね。
これでメンバーブッシュやアームブッシュを強化したら、ガッチリしそうだな~。
あと円かき(ノンスリ)してみたら、リヤのタイヤグリップがコントロールしやすい。
今までみたいにグリップがスッポ抜けて振り出し、引っかかってグリップ戻るようなスライドから、スパっと振り出してアクセル量に応じてきちんとグリップコントロールできるようになったので立ち上がりが綺麗に楽にキマル。
なんだか乗り易くなりましたよ~。
あとフロントと同じでロール感が減って、乗り心地がかなり硬くなった。
ショックアブソーバーの段数を1つ落としても前より全然硬い。
いやぁ~リヤの剛性変化は、フロントの変化より凄いかも。
フロントのトライアングルとリヤのクロスパーのバランスですが、もうバッチリですね~。
うまくバランスしてくれればと思ってましたが、予想以上にバランス良いです。
走っているフィーリングは以前とは別モノです。
とにかくハンドリングがしっかりしてる。
このガッチリ感はノーマルじゃありえないですよ~。
リヤまわりの剛性アップ作戦、大成功でした~。
またボンネットを開けたり、トランクを開けたりしないと判らないこの奥ゆかしさが、管理人お気に入りです。
ちなみに車内にも他車流用のクロスバーが入れてあります。
10年近く前から使ってますが、これも結構効果ありますよ。
今回は2回に分けてフロント、リヤと剛性アップ作戦をやってみました。
フロント、リヤ共に重量増に関しては最小限に抑え、なおかつオーバーハングへの重量増をせずに出来たので、私的には満足いくレベルにできました。
とにかく昭和車はすべてにおいて性能が低いので、改造の効果がわかりやすいですね。
「ダメな子ほど可愛い」みたいなもんでしょうね。
古いからダメなんじゃなくて、古いからこそ良くしていく。
そして昭和車ならではの軽さを生かして、楽しい車に仕上げる。
これこそ昭和車の醍醐味でしょう!
私なんかは素人ですが、創意工夫でなんとかなるもんです。
部品が無いからと諦めず、昭和車チューニング楽しみましょう!
また一つ理想のハンドリングに近づいてきました。
でも昭和セダンのGX61でこんな事してるの私くらいですかね(笑。
まぁ当館らしく、これからも走りの性能をしっかりと追求していこうと思います。
やっぱり昭和車って最高ですね~。
次回更新もお楽しみに~ マタネッ(*^-゚)/~
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