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2018年5月13日 (日)

昭和車的改造計画(ボディ補強 続編)

5月の第二日曜日の今日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
1年を通しても、この時期は昭和車的には最高のシーズンに感じます。
暑過ぎず、風も気持ちよく、湿度も高くない。
最高ですね~。
先週は3回も相棒に乗れて、大満足な管理人です。
忙しいながらも、やっぱり相棒と走る時間は至福の時です。
皆さんもドンドン乗って、楽しんでいきましょう!

 

 

 

今日は「昭和車的改造計画(ボディ補強 続編)」という事で語ってみようと思います。

 

 

 

 

5月と言えば当館、毎年恒例のメンテナンス祭り。
今年もエンジンオイル、デフオイル、ブレーキフルード、クラッチフルード諸々交換しました。
Gx61_001
今回はワコーズのプロステージS10W-40にスーパーフォアビークルシナジーを添加してみましたよ。
S-FVは摩擦抵抗軽減や、カーボン除去その他色々な効果があります。
まぁ毎度ではありますが、とっても軽快で滑らかな吹け上がり。
ワコーズ信者としては、安定の性能という感じですね。
相変わらず絶好調でございます。

 

で、今回はメンテナンス祭りだけではなくボディ補強も施工してみました。
10年以上前にレースで使ってたEP82にもやってましたが、今回パネルボンド補強をやりましたよ。
パネルボンドって何って方に簡単に説明。
ボディの鉄板はスポット溶接で張り合わせて造られてますが、スポット溶接ではなくボンドでパネルを張り合わせていくというものです。
その特殊接着剤をボディ補強に使ってしまおうというのです。
15年くらい前に流行りましたね。
そのネタがコレ。
Gx61_002
3M、オートミックスパネルボンド8115です。
2液混合のボンドです。
そしてコレを使うには専用のガンが必要です。
Gx61_003
この専用のガンで押し出して使います。
このガンが高いんですよホント。
当時はこれしかなかったので買いましたが、今はもっと安く買える専用ガンが売ってます。
またボンドもサイズの小さいものを使う様になってますんで、ちょっと使いたいと言う人にはそちらのガンの購入を勧めますね。

 

ボディ補強と言えば、スポット増し打ちやロールバー追加、ウレタン補強等々ありますが、いずれもサビの問題や重量の増加の問題、板金の問題等々色々とあります。
余計な熱は加えたくないし、パワーの無い車に30㌔も40㌔も車重を増やしたくない。
ウレタン補強はあまり良い話を聞かない。
やっぱりEP82時代にやっていたパネルボンド補強が、私の要望には合っているという事で今回、久しぶりにパネルボンドをやってみましたよ。
ボンドなら熱も加えないし、重量もかさばらないし、道具があればお手軽にできる。
プライベーターにはもってこいです。

 

で、ココで問題発生。
ガンが正常に動かない。
ナゼ???
普通はトリガーを引けば押し出しが動いて、赤いボタンを押すとリリースできる。
ところがそのリリースが出来ない!
これはイカンという事で全バラしてみたら、押し出しを止める金属性ノッチが4箇所あるんですが、ソレが固着してしまってる。
どうやらそのノッチの稼動部に打たれていたグリスが古くなって固まってしまっている様子。
潤滑剤を吹いて、一生懸命動かしたらスムーズに完全復活。
調べてみると、結構この症状はあるらしいので、暫く使わずに保管していたガンはバラシて潤滑剤を吹いて慣らせば復活しますよ~。

 

気を取り直して、ボンドをガンにセット。
Gx61_004
2液混合剤なので、専用ガンをオススメします。
自作も出来なくはないですが、混ざり合うボンドの量が偏ると硬度や硬化時間が変ってしまうかも。
まぁ何より専用ガンは使いやすいです。

 
今回はフロントの足回りセクションとドアの開口部4箇所とピラー、リヤボディ内側。
スポットが打たれている箇所にボンドを塗りこんで固めていきます。
これが手がベタベタになるので大変なんだな~。
写真撮ってる場合じゃなくなります。
ボンドを打ったら手でしっかりと隙間に塗りこんでいきます。
また合わせ目もしっかりとボンドでフタをする要領で固めていきます。
本来、スポットで点付けされている部分をボンドで完全に固めてやることで面での接着になるわけですから、明らかにその部分の密着剛性度が高まる。
そうすることで、スポットだけでは出せなかった本来の剛性が出せるわけです。
ボンドなら熱も加えませんし、穴も開けない。
昭和のボディに優しいところもイイですよね。

 

イイ事だけではなくデメリットもあります。
デメリットといえば板金作業が大変になるという事です。
当然、ボンドで塗り固めてしまっているわけですから、本当ならスポットを剥がせば外れたものでも、ボンドを破壊しないと剥がせない。
このボンドは固まると物凄くカッチカチ。
確実に板金屋さんには嫌がられると思います。
あと硬化に時間が掛かる。
加熱すれば硬化時間は短縮できますが、私の場合は塗りこんでから乾燥時間を72時間とりました。
外気温20度では、48時間じゃ足りなかった。
ドライヤーやヒートガンも使いましたが、やはり完全硬化には時間が必要です。
真夏の作業が一番理想的かも(暑いけど)。
あとボンドの可使時間もあるので、1度に使い切ってしまうのが基本となるので屋内ガレージは必須かな。

 

施工後、1週間経って試乗してみました。
気のせいかも知れませんが、ドアの閉まり方が変ったような気がする。
前よりも閉めたときのボディのブレ感が少ない感じですよ~。
コレばかりはいつも乗っている人間にしかわからないかもしれませんね。
そして、ガレージから相棒を出すときのボディの捩れ感がかなり変わりましたよ。
明らかに捩れが少なくなった。
そして走り出してすぐにわかるのが、箱としての一体感が断然増した事。
先にブログにアップした、フロントのトライアングルとリヤのトライアングル。
室内に流用のクロスバーも入っているのですが、箱(特にキャビン部)の捩れの強化が出来ていなかったので、全体の一体感はまだまだ弱かった。
逆に言うと前後が強化された分、キャビンは今まで以上に捩れていた。
1部分を強化すれば、そのしわ寄せは一番近い弱い部分に集中する。
だからこそキャビン周りの補強は必須だったんですね~。
ドア開口部4箇所とピラーをしっかりと塗り固めたことで、捩れ方が激変。
ロールバーを入れた事がある方ならわかると思うんですが、1輪がマンホールに乗ったときにボディ全体が持ち上がる感覚、オーバーだけどあんな感じ。
今までは空飛ぶ絨毯の如くグニャグニャしていたのが、箱全体が形を維持しようとしているのが伝わってくる。
あと、サスペンションの段差の吸収、収まりがビタっとしてる。
今までの補強でかなり良くなっていたけど、収まり感が全然違います。
段差を1発吸収。
ショックが効いてる~って感じ。
それに伴って乗り心地も硬くなりました。
悪い意味じゃなく、イイ意味で硬い感じ。
無駄な動きが無くなったって言えば判りやすいかな。
今回のボディ補強を一言で表現すると、ボディ全体の一体感がかなり増したと言えると思います。

 

今回、ボンドの量の関係からリヤフロア(メンバー上部)まで出来ませんでした。
もう1本、ボンドを購入して近々リヤセクションを施工したいと思います。
今回のボンド補強は、GX61には想像していたよりも効果がありましたね。
EP82の時は車内までボンドで塗りこんでいたんですが、ロールバーも入っていたのでここまでの違いは出ませんでした。
GX61のボディ剛性がかなり弱い分、補強効果が出やすいんでしょうね。
ここまで色々とやってみると、改めてフルノーマルのGX61と比べてみたいですね。
確実に言える事は、走りのキレは別の車と言えるほど次元が違います。
それでもまだまだやる事が残っているので、どんどん進化させていこうと思います。

 

 

 

 

また一つ理想のGX61に近づきました。
夢の実現こそ、改造の醍醐味。
やっぱり昭和車って最高ですね~。
次回更新もお楽しみに~ マタネッ(*^-゚)/~

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