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2020年9月28日 (月)

昭和車的改造計画(リアメンバー編)

9月も最終週の今日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
猛暑も過ぎ去り、だんだんと過ごしやすい季節になってきましたね~。
ということは昭和車にも走りやすい季節。
さぁ、事故に気を付けて、目いっぱい昭和車を楽しんでいきましょう!。

 

 

 

 

今日は「昭和車的改造計画(リアメンバー編)」ということで語ってみようと思います。

 

 

 

 

「走って気持ちいい、レスポンスの良い車造り」
当館としては乗って楽しい、気持ちいい車造りを目指してます。
そして今回はリアメンバーをやっていきます。
先月、アルミのワイドカスタムで有名なIZANAMIさんから、トヨタハチマルセミトレ車用のリアメンバーカラーが発売されました。
実は私もリアメンバーのリジット化を計画していまして、加工ベースとなる中古の純正メンバーブッシュを以前入手してたんです。
ですがIZANAMIさんからカラーが発売されたということで、今回購入させていただきました。
いずれはリジット化しようとは思っているんですが、せっかくなので今回はカラーを装着してみようと思います。
効果やいかに?!

 
メンバーカラーとは何ぞやという方に簡単に説明します。
リアメンバーとは、リアサスアームが取り付けられているサブフレーム。
トヨタセミトレ車はサスアームとデフ前方部をこのメンバーで受けてます。
そしてこのメンバーは大きなゴムブッシュを介してボディに取り付けられてます。
本来、このブッシュが振動、騒音を吸収し快適な走行を可能にしているのです。
ですがゴムであるが故、走行入力に対してメンバーが動いてしまうのです。
また、ブッシュは経年劣化でどんどん性能低下します。
ハチマル車はすでに30年以上経過しているわけですから、ブッシュはほぼ全滅と言って良い状態にあるはずです。
メーカーからはすでに新品のメンバーブッシュは出ません。
そこで効果を発揮するのがメンバーカラー。
ブッシュをメンバーカラーで挟む事でブッシュの動きを規制。
結果、リアサスの動きがダイレクトになるんです。
これがメンバーカラーなのです。

 
 
さぁ説明を終えたところで早速作業を開始します。
Dsc_0121
これがメンバーカラー。
Cは上部、〇は下部に挟み込みます。

 

ここからは私流の作業手順です。
まずは私の相棒にはリアデフにワンオフのブレースが入っているので、それを外します。
次にマフラーの取付ボルトを緩めて、マフラーとリアメンバーとのスペースを作ります。
これをやっておかないと、メンバーを下げた時にマフラーと緩衝して思うようにメンバーを下げれないし、タコ足にも負担を掛けてしまいます。
次はサイドワイヤーをフリーにします。
GX61はサイドワイヤーがメンバー前のところで左右2か所(各ボルト3本)ステーで固定されてます。
これを完全に外します。
次にリアサスアームにも固定されているので、そこも外します。
これでサイドワイヤーを完全に取り外さなくても、メンバーを下げられるくらいの余裕ができます。
あとはサスメンバー左右をジャッキで支えます。
メンバーを水平に徐々に下げていきたいので、私は左右をジャッキで支えました。
ここまで来たら、あとはメンバーの取付ナットを緩めてメンバーステーを取り外します。

Dsc_0123

あとはカラーを上下に挟み込んでいきます。
説明書をよく読んで、挟み込む方向や順序など確認してください。

Dsc_0126

左右のジャッキを徐々に下げながら、バールを使って軽くこじります。
そうすると簡単にスペースができるので、挟み込める最小限のスペースを作ります。
あとはカラーの向きに注意して挟み込みます。

Dsc_0128
一応、カラーの挟み込む部分には異音防止の為、シリコンオイルは吹いておきました。
あとはジャッキを使って水平にしっかりとメンバーを車両に押し上げていきます。
しっかりと位置が決まったら、バラした手順で元に戻していきます。
メンバーを止めているナットは、しっかりとトルクレンチを使って締め込んでおきましょう。
適当にしめるとトラブルの原因になってしまいます。

 

自宅でウマ作業、ゆっくりじっくりやって約2時間。
リフト作業なら1時間もあればできると思います。
商品には説明書も付いてきますので、しっかりと読んでから作業しましょうね~。
あとは安全第一で作業してください。
作業に自信がない方は、プロに頼みましょう。

 

さぁお楽しみのインプレです。
車庫から斜めに出る時の、後ろ回りの軋み音が変わった。
明らかにボディに入力が入ってるのがわかる。
ブッシュが逃げない分、ボディに入力が入ってきてるんですね。
1速クラッチミート、最初の蹴り出しのレスポンスが良くなりましたね~。
クラッチのつながり始めからグッと前に出ていく。
反面、レスポンスが良くなったので強化クラッチのミートがシビアになりましたね。
市街地の走行でもはっきりとリアメンバー回りがしっかりしたのがわかります。
リアタイヤの動きとボディの動きのズレがかなり減った感じ。
セミトレ車特有のあのグニュっとした印象が激減。
デメリットとしては、速度が上がってくるとゴーっという騒音が車内に入って来ます。
不快というほど大きい音ではないですが、気になる方は気になるかも。
これはカラーでブッシュの動きを殺しているので仕方ないですね。
私の相棒はボディ補強も入れてますし軽量化もしているので、影響で他車より騒音が伝わりやすくなっているはずです。
全開走行ですが、「気持ちいい~」って感じ。
一体感、しっかり感が向上したのでとにかく乗っていて気持ちいい。
アクセルワークに対しての動きの遅れが少ないので、印象としてはすごく敏感に車が反応する感じです。
コーナーでアクセルワークから立ち上がっていく時は、気持ちいいですね~。
フル加速、フル減速、コーナーでもふらつきが少ないので思うように走れる。
あとはリアの動きがわかりやすいので、コントロールに迷いが減った。
セミトレ車はどうしてもリヤの動きが読みにくいんですが、そういう意味では効果は高いと思います。
総評として、走りに拘るトヨタハチマルオーナーにはとってもオススメです。
効果ははっきりと判るはずですよ。
普通に快適に乗りたいという方には、騒音と乗り心地の硬さが増すのであまりお勧めできないかもしれません。
私は非常に気に入りましたよ~。
お値段もお手頃ですし、リジットまで必要ないという方には最高のパーツではないでしょうか。

Dsc_0133  

 

 

今回はリアメンバーカラーのレポートでした。
こういった部品を製作、販売してくれるショップさんには大感謝ですね~。
本当にありがたい限りです。
やればやるほどに進化する昭和車。
楽しいですね~。
さぁ次は何を改造しましょうかね。
やっぱり昭和車って最高ですね~。
次回更新もお楽しみに。

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