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2020年10月12日 (月)

昭和車的日常ネタ(電気系統 強化編)

10月も中盤戦に差し掛かる今日、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
台風の影響なのか昨日、今日と少し蒸し暑い日となりました。
少し風は強かったものの、天気は穏やかで昭和車日和となりました。
短い秋を昭和車と楽しみましょう。

 

 

 

 

今日は「昭和車的日常ネタ(電気系統 強化編)」ということで語ってみようと思います。

 

 

 

 

GX81用格安リビルドオルタネーターで無事動かすことができた我が相棒。
先回のアップでも書きましたがこのままでは終わりませんよ~。
どうせなら、普通のオルタではなくアンペアアップを使いたいと思います。
もともとGX61のオルタネーターは70Aらしいです。
まぁ、昭和車で電装品も少ないですから60A、70Aくらいが当時としては普通ですね。
実際特に不具合もなく普通に使えてましたし、そもそもGX71と比べても電装品が少ないGX61なのでも問題はありませんでした。
ですがカップリングファンを電動ファン化してあることと、今後の改造、変更内容も視野に入れてアンペア強化をしていくことにしました。

Dsc_0083

メガオルタネーター.comさんのアンペアアップオルタネーターです。
今回は、ノーマルのオルタネーターの型番からアンペアアップできるか確認したところ、ノーマル70A→100Aが可能とのこと。
早速注文、無事品物が届きました。
やはり見た目はGX81のものと同じですね。

Dsc_0084

NDマークの入ったバックプレート。
GX61用ノーマルオルタと比較してみましょう。

Dsc_0086

Dsc_0085-buroguyou

次は、GX61ノーマル、アンペアアップ、格安GX81用で比較です。

Dsc_0087

左からGX61、アンペアアップ、格安GX81です。
見た印象は、右2個が大きく見えますが大きさはほぼ同じです。
オルタのシェルとプーリーがGX61用のみ違いますね。
3個すべてプーリーの大きさは同じです。
次にアンペアアップと格安GX81リビルドの比較です。

Dsc_0088

Dsc_0091

Dsc_0092

Dsc_0093

アンペアアップと格安GX81リビルドはほぼ同じです。
まぁコイルのパッキングが違うのが1番の違いでしょうか。
あと、この2個で違うのはプーリーを手で回した重さ。
格安GX81リビルドの方が軽く、アンペアアップの方が重いです。
これはアンペアアップ仕様の為、コイルの巻き数などで影響があるのかもしれません。
製品を購入すると、テストリポートがついてきます。
それを見てみると、最大アンペアで121A。
十分なパワーです。
ノーマルが低いので、これならかなり安定して電装品が稼働できるはずです。
早速装着、テスト走行です。

 
Dsc_0106

取付は当然ながらボルトオンです。
エンジン始動して電圧計を見てみると、14.2V前後で安定してる。
特に初期異常はありません。
ここで電動ファンを作動させてみる。
2機独立制御してますので、1機稼働と2機同時で動かしてみます。
さらにエアコンON。
加えてライト、フォグ点灯。
他あらゆる電装品を動かしてみるも、非常に安定して動いてます。
ノーマルではあった「何かを動かしたら他の電装品に影響がある」ということが無くなったので、明らかにアンペアアップが効いてます。
アンペアアップオルタで良く言われるトルクアップをチェックしてみましょう。
走った印象としては、トルクアップは一切感じませんでした。
バッテリーの状態がかなり良いということもあるとは思いますが、これに関しては全く体感0です。
これはいろいろな条件の違いがあるとは思いますので、我が相棒では体感0という事とご理解下さい。

 
今回はオルタネーターの故障修理から、アンペアアップオルタへの変更ということでやってみました。
私の場合はあくまでも故障からの修理ついででしたので交換してみましたが、アンペアアップの効果は体感できましたよ。
また今後の仕様変更などで電動パーツを導入していくと、確実にオルタネーターの容量の問題が出てきます。
そういった現代へのアップデートも見越して、アンペアアップオルタネーターを使ってみました。
予定外の仕様変更でしたが、また一つ故障のトラブルシュートができた事で不安要素を潰す事ができたので大満足です。
特に私は夜走行が多いので、強い味方になってくれるはずです。


 

 

転んでもタダでは起きないのが当館のスタイル。
少しでも進化できるものは進化させる。
それが昭和車を長く楽しむポイントじゃないでしょうか。
やっぱり昭和車って最高ですね~。
次回更新もお楽しみに。

2020年10月 4日 (日)

昭和車的日常ネタ(故障事例 電気系統編)

10月第一日曜日の今日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
すっかりと秋めいた風に少し寂しさも感じながら、昭和車には最高の短い季節を楽しんでおります。
もう少しすると紅葉も見られるようになってきます。
紅葉をバックに昭和車写真なんか撮りたいですね~。

 

 

 

 

今日は「昭和車的日常ネタ(故障事例 電気系統編)」ということで語ってみようと思います。

 

 

 

 

ある日、相棒イーグルに乗ろうとエンジンを始動。
いつも通りセル1発で絶好調でエンジンが掛かった。
ファーストアイドルの音もきれいな6気筒の音を立ててる。
っと思ってメーターを見てみると、メーターの警告灯が全点灯。
なんじゃこりゃ???
普通なら異常が出ている個所の警告灯が点くのが普通ですが、今回はすべての警告灯が点いている。
珍しいケースだなこりゃ。
まぁ、40年近く前の車ですから故障が出ても驚きはしません。
いくら走行距離が少ない(現在39000㌔)とはいえ、故障は起きます。
早速、故障診断していきましょう。

 
エンジンは非常に調子良く吹け上がる。
電装機器もすべて動く。
警告灯が全点灯している以外、特に異常な症状は無い。
ですが、原因を突き止める症状を発見。
パワーウインドウを全開、全閉させて窓が停止した時にだけ警告灯が消える。
ほほぅ、なるほど。
車に詳しい方ならすでに察しがついているであろう個所の故障で間違いないな。
現状、状態の良いオプティマバッテリーを使用しているので、確認のためかなり弱ったバッテリーに交換。
ジャンプスターターを使ってエンジン始動させてみると、やはり警告灯が消えている。
そこから徐々に回転を上げていくと、2000回転を超えたところからぼんやりと警告灯が全点灯し始める。
やっぱりか。
原因ははっきりしたぞ。

 
故障個所はオルタネーターのICレギュレーター。
車のオルタネーターの発電は大体14V台くらいでレギュレーターで一定に電圧調整されてます。
それ以上の電圧がかかってしまうと電装系にダメージがいってしまうので、レギュレーターで調圧されているんです。
ですが何らかの理由でそのレギュレーターがパンク。
オルタネーターの発電した電圧がそのまま送られて過電圧の結果、警告灯が全点灯。
ではなぜパワーウインドウで分かったかというと、パワーウインドウが止まってもスイッチを押し続けるとウインドウレギュレーターで電圧を食われる。
電圧を食われた分、電圧が正常値に下がって警告灯が消灯。
スイッチを離すと元に戻って過電圧で全点灯。
これが故障の真相。
まぁ、40年近く前の電装品ですから壊れても驚きませんね。
それよりも出先で故障しなくて良かった。
これじゃ走れませんからね~。
このまま走ったら、ECUや電装関係が壊れて2次被害になってしまいます。

 
とりあえず修理の前に一応現状を確認してみましょう。
Dsc_0081

オルタネーター故障で良くあるのが、過走行で消耗して発電できなくなったケース。
でも我が相棒はまだ4万キロ弱。
普通に考えたら消耗は少ないはず。
発電出来ている症状からみてもレギュレーター故障は確実なのですが、気になったのがこのスリップリングの摩耗。
想像以上に摩耗してますね~。
ついでにブラシも見てみましょう。

Dsc_0080

ブラシは全然余裕がありますね~。
たしかに私の場合、夜間走行が多いのと電動ファン化しているのでオルタネーターへの負担は大きいかもしれません。
ですが、予想以上にスリップリングが摩耗してるな~。
ちょっと気になりますが、どっちにしろリビルド品へ交換することになるのでまぁヨシとします。

 

毎度毎度ですが、転んでもタダでは起きませんよ~。
せっかくなので、新しい型式のオルタネーターを試してみましょう。
1Gはかなり長い間使われていただけに新しい型式の物も使う事ができます。
オルタの端子の変換ケーブルも持っているので、コアの形が同じで取付に問題がなければ何でも使える。
まぁ今回は不動状態から脱する為に確実に使えるGX81用を使ってみましょう。

Dsc_0075

GX81(1G-G MT用)中古を用意したんですが、手でプーリーを回してみたら少しザラついてる。
走行距離5万キロって事だったけど、ベアリングの状態が悪そうだなぁ。
っということで、中古品はお蔵入りになりました。 
じゃあどうせなら新品ということで、格安リビルド品のGX81用を購入。
格安品なのでメイン使用ではなく、応急予備品として買ってみました。
とりあえずGX61純正と比べてみると、取付寸法は全く同じでプーリーも全く同じです。
ですがコアの形状はGX81純正となっているので、より冷却効果が大きそうなコア形状ですね。

Dsc_0076

端子も同形状で大きさもほぼ同じです。
NDマークが無いのとコイルが樹脂でコートされているのが違いです。

Dsc_0077

レギュレーターも同形状ですが、ブラシまわりが若干取付に違いがありました。
格安リビルド品で、どのような経路でリビルドされているのかわかりませんが、とりあえずは使えそうです。
ちなみにコア返却不要で1.2万円。
予備と考えたら、中古買うよりもコッチの方がお得な気がします。

 

早速、リビルド品を取り付けてエンジン始動。
警告灯の全点灯の症状は完全に無くなりました。
やっぱりレギュレーターが原因だったようです。
至って調子よく動いてくれて、テスト走行でも全く問題ありませんでした。
今までは相棒には電圧計は着けてなかったんですが今回装着。
14.2V前後で安定して発電してくれているんで、全く問題なしです。
ですが、今回はコレでは終わりません。
この格安リビルド品はあくまでも応急用。
今後の仕様変更も見越して、別の物を改めて注文しました。
次回、その模様もアップしていこうと思いますのでお楽しみに。

 

 

 

 

さすがに昭和の車ですから故障は起きます。
ですが故障個所を治せば、不安要素が一つ減る。
より新しい部品を使えば、性能も上がり部品供給も不安が無くなる。
修理もアップデートと考えれば、楽しめますね。
次回更新もお楽しみに。

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